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http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100628-00000007-fsi-bus_all" target="_blank">佐川急便　専用カーナビ導入　集配時間２１％短縮　３４％ＣＯ２減（フジサンケイ　ビジネスアイ）


　佐川急便は２８日、グループ会社のＳＧシステムとゼンリンデータコムが共同開発した宅配専用のナビゲーションシステム「Ｂｉｚ?Ｎａｖｉ」（ビズナビ）の導入を、７月から始めると発表した。今年度中に軽四輪車の集配車の約半数にあたる３０３７台に搭載する。インターネットを中心とする通信販売市場の拡大を受け、企業から個人宅向けの宅配業務を強化するとともに、環境負荷の軽減にもつなげるという。



　ビズナビは、ドライバーが担当する配達先の住所や配達指定時間を登録すると、その日の配達先を端末画面上に一括表示できるほか、次の配達先候補として、現在地から最も近い５件を自動表示できる。１日あたり約１００件の配達先を回るというドライバーが、効率のよい回り方を簡単に判断できるという仕組み。



　新人ドライバーなど、経験や土地勘がない場合でも、路上に停車して地図を広げる手間が省けるほか、仕事の進捗（しんちょく）状況を正確に把握でき、「人為的ミスを撲滅できる」（佐川急便）という。



　これに加え、配達予定件数や完了件数、不在件数を表示する機能、時間帯指定が迫っている場合に警告する機能、交通事故多発地帯に近づくと警告する機能があることも大きな特徴だ。今後は渋滞情報を知らせる機能の導入も検討している。



　佐川などによると、ビズナビを搭載すると、搭載していない場合に比べ、所要時間で２１％短縮、燃料消費量と二酸化炭素（ＣＯ２）排出量でそれぞれ３４％減少させる効果がある。通信販売市場が急速に伸びる中、宅配事業の品質向上が求められており、業務の効率化と環境負荷軽減の両方が期待できる。



　ＳＧシステムとゼンリンデータコムはまた、２８日から、ビズナビのレンタル方式での販売を月額７８００円で始めた。すでに廃棄物処理業者や警備会社、電力会社が導入を検討しているという。初年度は１万台の受注を目指し、３年後には売上高３０億円を見込んでいる。（米沢文）



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